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不動産コラム
火災保険の値上げの理由は?
2022年10月に火災保険が値上げされ、なおかつ割安に契約できる10年契約がなくなり最長5年となりました。
値上げが開始された年月 | 変更点 |
2015年10月 | 平均3.5%引き上げ 火災保険の契約期間が最長36年から10年に |
2019年10月 | 平均5.5%引き上げ |
2021年1月 | 平均4.9%引き上げ |
2022年以降 | 平均10.9%引き上げ 火災保険の契約期間が最長10年から5年に |
値上げの理由は
・自然災害による保険金支払いの増加
・リスク傾向の反映
によるものが挙げられます。
【2017年~2020年に発生した風水災による支払保険金調査結果】
年度 | 主な風水災 | 支払保険金(火災保険) |
2017年度 | 平成29年台風18号 | 300憶円 |
平成29年台風21号 | 1,078憶円 | |
2018年度 | 平成30年7月豪雨 | 1,520憶円 |
平成30年台風21号 | 9,202億円 | |
平成30年台風24号 | 2,856憶円 | |
2019年 | 令和元年台風15号 | 4,244億円 |
令和元年10月25日の大雨 | 155億円 | |
2020年 | 令和2年7月豪雨 | 848億円 |
令和2年台風10号 | 932億円 |
※各年度末時点、見込み含む
出典:一般社団法人日本損害保険協会損害保険率算出機構
自然災害による支払は近年急激に増えていて、特に2018年度、2019年度は台風や豪雨による保険金支払額が1兆7,977億円もの保険金が支払われていました。
びっくりですよね・・
こうした被害が続き過去数年の火災保険収支は赤字が続いたこともあり保険会社は将来の収益悪化を防ぐため保険料の値上げが必要となってしまったのです。
そして住宅全体に占める築年数が古い物件の割合が増加している為、築年数が古くなるほど、電機や給排水設備の老朽化が進み、火災保険・水漏れのリスクや、台風・大雪などによる損壊リスクが上昇します。
このリスク傾向が保険料値上げに繋がっているようです。
また、保険料値上げや最長契約年数の短縮だけではなく2022年10月以降は水漏れ・破損・汚損の自己負担額が5万円に引き上げられます。
【自己負担額の最低額】
改定前 | 改定後 | |
火災、落雷、破裂、爆発 | 0円 | 0円 |
風災、ひょう、災、雪災 | 0円 | 0円 |
水漏れ | 0円 | 50,000円 |
盗難 | 0円 | 0円 |
水災 | 0円 | 0円 |
破損・汚損 | 0円 | 50,000円 |
引き上げ理由としては
・コロナ禍で在宅勤務をする人が増えて家財保険の少額請求が増加した為
・家財の高性能化によって修繕費が上昇した為
です。
日本は地震大国ですし災害も多いので、万が一に備えて火災保険には入っておくことをオススメします。
住宅ローンを契約した場合は加入が必須となります。
火災保険に関してご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
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